ホッキョクグマの生態|野生動物、絶滅動物の生態、動物の写真を紹介した動物図鑑サイト

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URSIDAE / クマ科
ホッキョクグマ

最大の肉食獣「ホッキョクグマ」

トラやライオンよりも一回り大きいホッキョクグマ、体の白い毛は実は透明なんです。光を透過し、内部が空洞になっているために散乱光によって白く輝いて見えます。白く見える毛は雪や氷の中で狩りの時に姿を消すためのカモフラージュにも役立っています。透明な毛は皮膚までとどき、黒い皮膚を暖めます。分厚い体毛がその熱を逃がさないように保護されます。また空洞の毛の内部で熱を保温する効果があります。透明な体毛のおかげで体温は外には逃げる事がありません。

動物園では体毛が黄色っぽい個体がいますがそれは、毛の空洞に汚れが入り込んで変色したせいで黄色っぽくなります。

ホッキョクグマは嗅覚がとても優れていて、氷の下を泳ぐアザラシの臭いがわかります。

ホッキョクグマの狩りと食事

単独行動のホッキョクグマは、アゴヒゲアザラシなどのアザラシ類を捕食します。

氷の下を泳いでいるアザラシは呼吸するために氷の穴(呼吸口)に顔をだします。ホッキョクグマはその臭いを嗅ぎ取り、穴の前で待機し、アザラシが呼吸のために上がってくると前足を穴に突っ込みアザラシを穴から引きずり出します。そしてアザラシの頭蓋骨を噛み砕いて殺します。氷上で休んでいるアザラシも襲うことがあり、その時は忍び寄って一気にしとめます。

アザラシの他に鳥の卵、コケ、カリブー、クジラやジャコウウシの死骸や大きな体のセイウチを襲うこともあります。大人のセイウチは大きいので、なかなか捕食できませんが、子供はかっこうの獲物です。しかし親に守られているので、親の鋭い牙の一撃をくらい、致命傷を負い最悪死に至ることもあります。

ホッキョクグマは氷の下で行き場を失ったシロイルカが呼吸穴にあがってくる瞬間を氷上から襲います。たびたび見るシロイルカの背中にある傷跡は、ホッキョクグマによるものだと言われています。

泳ぎが得意なホッキョクグマ

ホッキョクグマは泳ぎが得意で、時速10kmで泳ぐことがでます。空気の詰まった体毛は浮力を作り出します。細く長い首は泳ぐとき呼吸するための進化といわれています。
水中では2分ほど息を止められます。足の一部は水かきになっており、前足で上手に水をかきます。後ろ足は舵をとります。

ホッキョクグマの暮らし

ホッキョクグマは6月頃になると北極の氷が溶けはじめ、生活が大きく変わります。広がった海へアザラシが逃げることが多くなり、アザラシの子供も警戒心が強くなります。氷盤が溶けると数百キロを何時間もかけて泳ぎ陸地を目指します。

5ヶ月ほど陸地で暮らします。陸地では食べ物不足しますが、ホッキョクグマは新陳代謝を低く押さえて、なるべく体力を温存します。海が凍結しアザラシを捕獲できる時期まで、エサ不足の夏を植物などを食べ乗り切ります。

11月になると完全に氷が海を覆いアザラシ狩りを始めることができます。

ホッキョクグマの天敵

大人になったホッキョクグマの天敵はシャチぐらいで、シャチも滅多に襲いません。
子供のときはホッキョクグマのオスやホッキョクギツネ、ワシやタカなどがあげられます。

ホッキョクグマの繁殖と子育て

ホッキョクグマの交尾は春から初夏にかけて行われることが多く、オスは発情しているメスを鋭い嗅覚で探します。交尾すると受精卵の着床が遅いホッキョクグマはその間に雪を掘って巣穴を作ります。巣穴で冬眠し、11月から1月に通常2頭の子供を出産します。たまに1頭または3頭の場合もあります。

体重600g程度で産まれた赤ちゃんは3ヶ月間母親のミルクで育ちます。子供の成長はとてもはやく、巣穴から出る頃には体重は10kgにもなっています。産まれてから2年は母親とともに行動し、性成熟に達するのは3年後になります。

子供は別のオスに捕食されることが多く、母親はオスを見つけるととても警戒します。

ホッキョクグマ

ホッキョクグマ

英名
Polar Bear
学名
Ursus maritimus
体長
210-340cm
体重
400-680kg
尾長
8-13cm
主食
アザラシ、セイウチ、死肉など
分布
北極、カナダ北部
ホッキョクグマの分布図



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