PHOTO

オグロヌー

生息地 アフリカ東部、南部
体 長 150-240cm
体 重 120-270kg
尾 長 35-55cm

セレンゲティの生態系を保つ「オグロヌー」

オグロヌーはウシとカモシカの特徴を合わせたような体をしていて、ウシカモシカという別名があります。角は横に湾曲したラインを描いて上を向いています。嗅覚が優れていて、はるか遠方の雨の匂いもかぎとることができます。

オグロヌーは通常10頭から数百頭の群れで暮らしています。6月頃厳しい乾季が近づくと、ガゼル、インパラ、シマウマなどの草食動物と同じくして、水と草を求めて大移動を開始します。タンザニアのセレンゲティ国立公園とケニアのマサイマラ国立公園の間、総移動距離が1,500kmという大移動です。170万頭にも上る大群は、長さ10kmにわたります。

移動の途中でワニの住むマラ川を渡ることは有名ですが、実は川渡りは、マラ川だけではありません。セレンゲティ国立公園、マサイマラ国立保護区の中には川が蛇行しながら流れているので、これらの川を何度か渡らなくてはなりません。
なぜ危険な川を渡るのか?それは人間が牧場に動物の侵入を防ぐため張り巡らせた有刺鉄線のせいで、川を渡らざるおえなくなったっという説があります。

ヌーの出産は、毎年1月から3月の約3週間に集中して行われれ、乾季の平原は草が短いため見晴らしがよく、肉食獣を見つけやすいので、安心してヌーは出産と子育てができます。そして7月の大移動の頃には、、川渡りができるまでの大きさに成長しています。

この危険な大移動は、弱い固体を間引き、健康で強い遺伝子を残していくという大きな意味があります。ヌーを獲物としているライオンなどの肉食獣は、獲物のヌーが少なくなるとと強い固体だけが生き残り、弱い固体は間引かれていきます。ヌーの存在がこのセレンゲティの生態系のバランスをもたらしているのです。